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2015

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2015.11.11
「研究教育ネットワーク初の100Gbps太平洋接続開始 -従来の10倍の容量で科学技術の国際連携に貢献-」

WIDE Project は、国立天文台などの国内研究教育機関と協力し、太平洋間の接続では初めてとなる100Gbps の容量の高速研究教育ネットワークの運用を開始しました。この回線は東京と米国のシアトルを接続するものです。シアトル側は、ワシントン州を中心とした地域学術 ネットワークであるPacific Northwest Gigapop と、カルフォルニア州の地域学術ネットワークである CENIC の共同プロジェクトである Pacific Wave に接続され、NSFなどの研究ネットワーク連携により欧米を始めとした、高速研究教育ネットワークとの相互接続が可能となります。また、東京側は新たに構築された オープンな分散相互接続拠点、T-REX (Tokyo Research Exchange) に接続し、国内やアジア地域の教育・研究ネットワークとの相互接続が予定されています。

この大容量回線の活用で、天文学や医学を含む、我が国の様々な先端科学の国際研究連携が加速され、多くの研究成果が生まれる予定です。また、日米によるSDN などの最新のネットワーク技術の実用実験が計画され、ビッグデータ、IoTやAIなどのための次世代情報通信基盤となるネットワーク技術の研究開発にも利用されます。

関連情報:
https://madmimi.com/s/76f2d6

WIDE Project
インターネット関連技術の実践的な研究開発を中心に行う研究コンソーシアムで1988年に活動を開始し、100社を超える企業組織および40を越える大学や研究機関と 情報通信関係の幅広い分野で共同研究を行っています。
http://www.wide.ad.jp/

IX
Internet Exchange: インターネットは複数のISPや組織で運用されるネットワークによって構成されます。うした複数のネットワークを集約させ相互接続を行うポイントをイン ターネットエクスチェンジと呼んでいます。

SDN:
インターネットにおける経路制御やトラフィック制御等をソフトウェアで記述することにより、柔軟な制御を可能とする技術。パケットの転送処理とその制御を 分離することでさまざまな状況に対応可能となります。

【お問い合わせ先】
WIDEプロジェクト 広報担当
E-mail:press@wide.ad.jp
〒252-8520 神奈川県藤沢市遠藤5322
慶應義塾大学
環境情報学部
村井 純 研究室