WIDE

WIDEプロジェクトについてWidely Integrated Distributed Environment

WIDEプロジェクトは、日本を拠点として1988年に設立された、産官学組織と共同でインターネット技術・標準・社会に関連する研究を推進する、グローバルな研究コンソーシアムです。

1986年、UNIX の研究に携わる複数の大学の研究者が集いWIDE研究会を発足し、広域分散環境に関する研究を本格的に始動しました。その後、産業界との共同研究の枠組みを確立し、1988年、現在の形でのWIDEプロジェクトが設立されました。

設立以来、日本におけるインターネットの発展をリードし、広域分散環境におけるコンピューティングおよびコミュニケーション技術の研究、教育、運用、標準化、および普及に貢献しています。現在、20を超えるワーキンググループが、ネットワーク運用基盤、サービス基盤、セキュリティ基盤などに関連する様々な研究・運用を行っています。また、M-Root DNS Server の運用や、インターネット技術の標準化を行う IETF(*1)会議の日本開催(*2)などを通してグローバルなインターネットに貢献しています。

  • (*1) IETF- Internet Engineering Task Force
  • (*2) IETF54横浜 (2002) / IETF76広島 (2009) / IETF94横浜(2015) / IETF116横浜(2023)

WIDEプロジェクトはまた、研究教育ネットワーク(REN)の開発と運用のために、世界中の大学や研究機関とグローバルに協力しています。 特に、アジア太平洋地域に強くコミットしており、ARENA-PACのようなグローバルなコアRENの運用を担っています。そして、そのインフラテクノロジーへの実績と貢献を連続的に教育全般へと展開し、SOI-Asia Project を立ち上げ、UNESCOを始めとしたパートナーとも連携しつつ、持続的な教育環境の開発と運用を進めています。