大規模・広域の分散型コンピューティング環境の構築を目指すWIDEプロジェクト(以下WIDE、代表:学校法人 慶應義塾常任理事 兼 慶應義塾大学環境情報学部教授 村井純)と、JPドメイン名の登録管理およびドメインネームシステム(DNS)の全体管理と運用を行う株式会社日本レジストリサービス(以下JPRS、本 社:東京都千代田区、代表取締役社長:東田幸樹)は、M-RootDNSサーバを共同で運用することによって、同サーバのさらなる安定と発展を実現し、国 際的なインターネットの安定性実現に寄与する体制を強化すると発表致しました。
WIDEは、1997年8月より、世界中に13あるRoot DNSサーバのうちの一つであるM-Root DNSサーバの運用を担い、世界のインターネット技術の進展およびインターネットの安定運用に寄与しています。一方、JPRSは、JPのドメイン名登録管 理とDNS運用により、JPドメイン名の利用環境を安定的に提供しています。この中で、DNSの技術開発や一部DNSサーバの運用などに関し、WIDEと も協力しています。このように、WIDEおよびJPRSは、それぞれインターネットの世界において、重要な役割を果たしています。
インターネットは、日常生活への急速な浸透に伴い、その安定運用の重要性がさらに増してきています。この背景の下、WIDEの先進性とJPRSの安定運 用技術の組み合わせにより、M-Root DNSサーバの安全性・安定性向上が図られ、また、その発展を通じてさらなる国際的なインターネット環境推進に寄与することが可能となります。
インターネットの世界では、先進技術の開発・適用と、それを生かした運用は明確に区分されるのではなく、より密に結合することにより、常に最新の技術が 運用に生かされ、かつ安定運用を損なわないようにすることが必須となります。そのため、M-Root DNS サーバ運用に関するあらゆる側面においてWIDE、JPRS両者が協力してその運用・開発に当っていきます。
WIDEとJPRSは、今後も国内外のDNSサーバ運用者等と協力し、インターネットコミュニティや社会のニーズに応えるべく、インターネット全体のさらなる発展と安定運用に努めてまいります。
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