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2023.05.30
WIDEプロジェクトは、今年で30周年を迎えるInterop Tokyo 2023で開催される「Internet×Space Summit ~宇宙に広がるインターネット市場~」に特別協力します。

WIDEプロジェクトは、今年で30周年を迎えるInterop Tokyo 2023で開催される「Internet×Space Summit ~宇宙に広がるインターネット市場~」に特別協力します。

海底ケーブルだけでなく、HAPS*1やLEO通信衛星*2などのNTN*3などの展開により地球全域を覆うようになったインターネットは、国際宇宙ステーション(ISS)を越え月や火星を含めた宇宙開発分野においてもInter-Planetary Networking技術を中心にインターネット技術の展開が進んでいます。そして、ロケットの打ち上げや月着陸などの産業への民間の参画が進んでおり、こうした市場は今後急速に展開していくことが予測されます。

WIDEプロジェクトは、このような未来に向けて、「Internet×Space Summit~宇宙に広がるインターネット市場~」と題した特別企画をISOC IPNSIGと共にInterop Tokyoで開催します。 この特別企画では、月面との通信や、将来の有人火星探査計画における宇宙空間での通信需要の爆発的増加をどのように支えるかという技術的課題、そしてそうした宇宙空間でのインターネット市場の展開について宇宙開発の専門家とインターネット技術の専門家が様々な角度から議論します。

これまでこれらの議論はNASAやJAXAといった各国の宇宙機関が中心となって開発をしてきましたが、今後はインターネットがそうであったように、民間(ビジネス)セクターも議論に参加し開発を推進することが期待されています。実際にIETFやIPNSIG、またITUにおいても民間を巻き込んだ議論がはじまっています。

このような状況において、将来の宇宙におけるネットワーク構築と運用に関する研究テーマやビジネスチャンス、インターネット市場について整理し議論するために、Interop Tokyoにおいて基調講演を行うと共に展示会場内のパビリオンにおいて3日間のサミットを開催します。

基調講演はInteropのページより登録が必要となります。Summitは申込不要ですので当日パビリオンへ直接お越し下さい。
https://www.interop.jp/2023/exhibition/spacesummit/

WIDEプロジェクトは、インターネットの黎明期からインターネット技術の開発・標準化とグローバルなインターネットのオペレーションに携わってきました。ここ数年は、HAPS(High Altitude Platform Station)やLEO(Low Earth Orbit)通信衛星などのNTN(Non Terrestrial Network)を利用した地球全域をカバーするネットワークサービスの研究も行っています。また、アジア太平洋地域におけるインターネットの普及を目指す国際海底ケーブルARENA-PACの運用を通じて各国のRENと連携し、地球規模の教育研究ネットワークの運用にも取り組んでいます。
  • *1 HAPS: High Altitude Platform Station 成層圏にソーラープレーンや飛行船、気球などを配置し、そこを中継局として通信網を構成する技術
  • *2 LEO通信衛星: Low Earth Orbit通信衛星 高度2000km以下の低軌道を周回する通信衛星を用い通信網を構成する技術
  • *3 NTN: Non Terrestrial Network メタルケーブルや光ファイバなどを用いない通信網構成技術の総称