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2021.02.22
量子インターネットタスクフォースが量子インターネット実現までの道筋をまとめたホワイトペーパーを発表

WIDEプロジェクトの永山翔太、Rodney Van Meter (AQUA WGチェア)、村井純 (WIDEプロジェクトファウンダー) がボードメンバー・アドバイザリーボードを務める量子インターネットタスクフォース(Quantum Internet Task Force, 以下、QITF)は、2020年2月10日、量子インターネットの実現までの道筋についてまとめたホワイトペーパーを発表しました。
量子インターネットとは、量子情報技術による次世代通信インフラです。現行型デジタルコンピュータでは不可能な計算能力を実現する量子コンピュータのように、現行型インターネットやbeyond 5Gなどのデジタルデータを伝送する通信基盤では不可能な通信能力・分散計算能力を実現することが期待されています。
今回のホワイトペーパーは、人類の社会課題が量子インターネットの実現によってどのように解決されるかや、生み出される社会像、そこにたどり着くために必要な研究開発について提言しています。
また、今後の研究競争力・産業競争力の双方を担保するためには、研究と開発が密接に関わるプロジェクトに携わる研究者に対して、論文になりにくい標準化活動やテストベッド構築のような成果を評価する仕組みが必要であることを、大学や競争的資金配分機関に対して提言します。
人類の財産であるインターネットの研究・開発・運用は、権力や責任を集中させないマルチステークホルダーモデルによって、今日までの健全な発展を遂げてきました。QITFでは、今回発表したホワイトペーパーをベースに、国内外の研究者や科学技術行政関係者と研究開発の協力に向けた議論を進めています。また、量子インターネットの健全な発展のため、協力者を募っています。
詳細についてはリンクをご参照ください。

量子インターネットタスクフォース: https://qitf.org/
ホワイトペーパー: https://qitf.org/news/20210210-whitepaper/