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WIDE人

WIDE人 第3回 櫻井 三子 さん

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Q.自己紹介をお願いします。
NECの櫻井です。

Q.WIDE賞受賞おめでとうございます。
ありがとうございます。

Q.受賞の感想をお聞かせください。
確かにWIDE賞とは、「世間では認められないかもしれないけど頑張っている人たちに与える賞」なんですけれども、まさか自分達が貰うとは思ってませんで、mocaのワイドメンバー証明書の実験というのを何度かやっているんですが、最近は特に何を言わなくても、他のワーキンググループの方々が使ってくださるようになったので、こちらとしては特にすごく努力している感じが最近は無かったので、コツコツとやってはいますけど、まさかいただけるとは思っていなかったので、本当にドキドキしました。

Q.最初の頃は大変だったそうですが?
そうですね。最初はまだブラウザとウェブサーバーで実験をするというのは決めていたのですが、ブラウザのPKI対応というのがまだ進んでいませんで、それからWIDEの方々というのはいろんな種類のブラウザを使っていらっしゃるので、「このブラウザは使えるので使ってください」といっても、なかなか使っていただけないので、「この環境で使えないのは嫌だ」とかと言われまして、かなり「どうしてこういうのを強制的に使わせようとするんだ」みたいな反発がかなりありまして、ブラウザの技術の未熟さもあったのですが、WIDEの方々が色々なブラウザを使うということで、中々難しい面があって、色々批判というか、いつも叱咤激励を頂いて、何年か続けてきたという感じなのです。

Q.辛口のユーザーが多いので鍛えられていると言えますか?
そうですね。ただ、WIDEの皆さんってやっぱり優秀なので、実験を最初に始めた頃っていうのは「それほど説明しなくてもご自分たちで勉強してくださるんじゃないか」と甘い期待があったんですが、「セキュリティに関してはなんかどうもそうじゃないらしい」ということが分かってきました。私はずっとセキュリティをやっているので、セキュリティの専門家の皆さんとディスカッションする機会があるわけですけれども、そういう中で話していると、厳密なセキュリティというのを期待しているので、厳密であればあるほど良いんだという事で、「鍵をどこで作るか?」ということも普通はユーザーが作るのが一番安全だという技術者の間では前提があるのですが、それだとWIDEですら通用しないということが判ってきまして、それで「あまりセキュリティの厳密性にこだわりすぎてもいけないんだなあ」ということがだんだん判ってきて、それで繰り返し繰り返し、しつこく説明をするように段々変えていって、「やっぱり説明をしていかないと皆さん分かって頂けないんだなあ」というのが分かってからは、コツコツとやるようになったんですが、それが分かるまでに何年かかかってしまったという、そういう感じですね。

Q.ずいぶん早くからセキュリティを研究されているそうですが?
mocaの以前に電子メールの暗号化という研究のプロジェクトがあったんですね。そこで初めて、私が会社に入ったときからセキュリティを始めてたので、セキュリティの何らかのテーマをWIDEでもやろうと思っていたんですが、その電子メールの暗号化のところでPKIというのに出会いまして、それがブラウザでも使えるようになるということなので、もうちょっと身近にいろんな方に使っていただけるんじゃないかということで、やってみようかなと思って始めたということです。

Q.今後目指すところは?
そうですね、一応目指していたことというのは、PKIがWIDEの中でインフラとして定着して、いろいろな研究活動に使われるっていうところを目標にしていまして、それに対してはかなり達成されてきているという感じはあります。ただ、先ほどもお話しましたけれども、厳密なセキュリティというのを捨てているので、かなり安易に鍵を発行したりしているので、また長い時間がかかるかもしれませんけれども、今度は皆さんがPKIに慣れてきたら、どこまで厳密な鍵の配り方が出来るかというところをやったり、また、CAの鍵なんかも、今は勝手に実験したい人が作っているんですけれども、それもぜひ皆さんの前で鍵を作って見せるとか、セレモニーみたいなこともやって、インフラとしてWIDEの中で定着していけるようにしていきたいなと思います。

Q.コツコツとやっていく人たちに一言。
コツコツとやろうと思って出来るという感じでないんですけれども、やはりいつも誰かしらがフィードバックを少しでもくださるので、まあそういう恵まれた環境というのを皆さんでキープしあいながら、お互いにフィードバックを返しつつ、それでそのフィードバックにいかに答えていくかとか、そのフィードバックと自分のやりたいこととを結びつけて、地道に、時にはダイナミックにやらなくてはいけないこともあるのですが、じっと耐えてやり続けることで達成されることもたまにはあるのかなという感じで、途中ではもうやめようかなと思うこともあるのですが、やはりいろんな励ましを頂くので、それに答えていきたいなっていう気持ちで、他の皆さんにも頑張っていただけたらなと思います。

Q.フィードバックを得られるにはとにかく発表していくという姿勢が大事ですよね。
まず、自分でワーキンググループに名前を付けますよね。それをまず人に分かって貰って、覚えてもらってというところから始めて、それで思い切って発表して、face to faceであっている時にちょっとでも立ち話でも雑談でも、その話題について少しずつでも話していただけると、こちらとしては合計すれば沢山のフィードバックということになりますので、こまめに話をしていただけるように、時には思い切った発表をして、崖から突き落とされるような感じになっても、必死に這い上がって頑張るというか、そういう姿勢なのかなと思います。

Q.ありがとうございました。

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