japaneseenglish

about wide

コラム

第一回 TAHI Project 近況

秋定 征世(Yukiyo Akisada)
2009年9月29日

TAHI Project 10 周年!

1998 年10月1日に発足したTAHI Projectですが、IPv6の普及と共に成長を続け昨年にはめでたく活動10周年を迎える事が出来ました。かねてから記念パーティを計画していたのですがなかなか良いタイミングが無く実現できませんでした。活動11周年を越えてしまう事になりましたが、後述致する「10th TAHI IPv6 Interoperability Test Event」に合わせて記念パーティを催そうと計画を練っているところです。

10th TAHI IPv6 Interoperability Test Event 準備中

TAHI Project

TAHI Projectでは活動開始の1年後から相互接続性テストイベントの開催を年間行事としていました。海外のテストイベントでは通常数百ドル掛かる参加費が TAHI IPv6 Interoperability Test Eventではたったの1,000円〜30,000円という破格の参加費であること、手厚いコーディネーションを提供している事等から多くの参加者を集めてきました。また地理的なメリットからアメリカやヨーロッパのテストイベントではなかなか見掛けない様なアジアベンダを中心とした盛り上がりもTAHI IPv6 Interoperability Test Eventならではの醍醐味だと思います。

2007 年5月に開催した第9回目のTAHI IPv6 Interoperability Test Eventから、少し間が開いてしまいましたが第10回目の開催が決定致しました。記念すべき第10回目の開催は2010年1月25日(月)から29日 (金)の5日間、幕張メッセの国際会議場で行います。

過去何度も開催を行って来たので準備や運営に関しましては既に慣れ親しんだ作業ではありますが、機会の少ないテストイベントの開催という事で日頃行っている活動とは違った良い緊張感がTAHI Project全体に広がっています。

IPv6 Ready Logo Program 運用

2003年に国際的な認証プログラムとしてスタートしたIPv6 Ready Logo Programですが、日本国内でも2008年4月に財団法人電気通信端末機器審査協会(JATE)内に日本IPv6認証センターが発足する等、ますますの盛り上がりを見せています。

TAHI Project

TAHI ProjectはIPv6 Ready Logo Programの立ち上げ時から非常に多くの貢献をしてきました。IPv6 Ready Logo Programで用いられている検査仕様の策定には今でもTAHI Projectが深く関わっています。また、TAHI Projectはこの検査仕様に則った検査ツールを開発し無償提供しているため、世界中のベンダの大半はこのツールを用いてロゴを取得しています。

2008年8月に米National Institute of Standards and Technology(NIST)がIPv6 Ready Logo Programの検査仕様を全面採用したのは私たちにとっても記念すべき出来事でした。

2008 年にはIPv6 Ready Logo Programの対象としてIKEv2が追加されました。これは、TAHI Projectにおいて2007年3月から開発して来た成果物が採用されたものです。プログラム開始から一年経った今、IKEv2に関する問い合わせが突然増えてきました。これらの問い合わせにはテスト仕様書やテストツールの修正を要する物も含まれています。ベンダにバグを指摘されるため、プログラマとして悔しさを感じる反面、認証プログラムとしては質が向上して行くという嬉しさも感じています。まさに嬉しい悲鳴をあげている現状です。

KINK Conformance Tester 開発

先程述べたIPv6 Ready Logo Programが対象としているプロトコルとは別にTAHI Projectでは独自に選定したプロトコルに対するテストツールも開発しています。2008年度からはRFC 4430で定義されているKerberized Internet Negotiation of Keys (KINK)を対象に新規にテストツールの開発を始めました。

KINK はKerberosを用いたプロトコルです。テストツールの開発当初はこのKerberosの使いこなしに手こずりました。最近では、ようやくテストツールとして形になって来たように思います。今後、テストツールの開発を加速させる事で、KINK実装の相互接続性の向上を促し、さまざまなIPv6デバイスが安全に通信できる世界の実現に貢献したいと考えています。

コラム インデックス

 第一回 TAHI Project近況(2009年9月29日)

 第二回 nerdbox-freaks(2009年11月10日)

  • NSPIXPリンク
  • SOIリンク
  • AIIIリンク
WIDE賞