プレスリリース
2009年7月27日
皆既日食の映像をインターネットにマルチキャスト中継
WIDEプロジェクト
WIDEプロジェクト(代表: 村井純 慶應義塾大学環境情報学部教授) (※1)は、2009年7月22日午前10時(日本時間)より、国立天文台が硫黄島で撮影してNICT/JAXA の衛星通信を利用して東京まで伝送された映像を、インターネット全体に対して、IPv4およびIPv6でマルチキャスト(※2)中継を行いました。
伝送した映像ソースとマルチキャストアドレスは下記のとおり。
- 1) 太陽映像- MPEG2-TS HD1080i : 約30Mbps
- IPv4 マルチキャスト 233.9.196.41 port 1234
- IPv6 マルチキャスト ff7e:140:2001:200:0:6013::41 port 1234
- 2) 全景映像- MPEG2-TS HD1080i : 約30Mbps
- IPv4 マルチキャスト 233.9.196.42 port 1234
- IPv6 マルチキャスト ff7e:140:2001:200:0:6013::42 port 1234
- 3) 太陽映像+全景映像- MPEG4 HD720p : 約4Mbps
- IPv6 マルチキャスト ff7e:140:2001:d30:101:1::1 port 5555
WIDEプロジェクトの日食チームは、7月20日(月)より、IPv4/IPv6 マルチキャストの受信状況を各自が確認するための接続確認用サイトを設けて、HD1080i 映像受信準備をインターネットコミュニティに対して呼びかけた。
- 参考)確認方法
- IPv4: ssmping -4 233.9.196.1 203.178.150.36
- IPv6: ssmping -6 ff7e:140:2001:200:0:6013::1 2001:200:0:6013::36
当日は、硫黄島の天候のため伝送開始が10:50JSTとなったが、日食途中の映像から日食が完全に終了する12:00JSTまで、途切れることなく美しい日食映像をマルチキャスト伝送し、世界各地での受信を確認した。
- 確認した受信サイトは以下の通りである。
- CSC - IT Center for Science Ltd. Finland
- Surfnet
- The University of Wisconsin - Madison
- Czech Republic
- University of Alaska Fairbanks
- ESCC/Internet2 Joint Techs
- University of Notre Dame
- Loughborough University
- Utah State University
- Australian National University
また、マルチキャストの特性上実際の受信を確認はできていないが、日食Streaming用に準備したWebサイトへのIPv4国別アクセス状況に関しては以下の図の通りである。

【用語解説】
※1 WIDEプロジェクト
http://www.wide.ad.jp/
Widely Integrated Distributed Environmentの略。代表は、慶應義塾大学環境情報学部教授 村井純。インターネット技術に関する総合的で実践的な 研究開発を推進する産官学共同の研究開発コンソーシアムです。 1988年に設立し、現在、100社を超える企業および40校以上の学術組織が参画して、次世代インターネット技術に関する幅広い研究開発活動を展開しています。
※2 マルチキャスト
通常のインターネット通信が一対一(ユニキャスト)の通信であるのに対し、一対多の通信をマルチキャスト通信と呼びます。インターネット上での放送などに利用されます。消費帯域の多い動画転送が、同じ回線を複数本同時に流れることを防ぐ、通信帯域を効率化する技術です。
以上。
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