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プレスリリース

2006年12月21日

ファシリティ・ネットワーキングの相互接続性を検証するラボを開設

ファシリティ・ネットワーキング相互接続コンソーシアム

概要

ファシリティ・ネットワーキング相互接続コンソーシアム(以下「本コンソーシアム」とする)では、インターネットの世界で広く利用されているWeb サービスの技術、ビル設備管理分野の事実上の標準プロトコルであるBACnetおよびLONWORKS、そしてIPv6ネットワークを組み合わせた遠隔集 中監視・制御環境の早期実用化に向けて、これらの相互接続性を検証するためのラボを、新川崎先端研究教
育連携スクエア(慶應義塾大学新川崎タウンキャンパス)内に開設いたしました。
本コンソーシアム(主査:東京大学教授江崎浩)は、協議会に所属する産学各界のメンバーをはじめ、制御通信規格団体、通信事業者、ハードウェア・ソフト ウェアベンダ、インテグレータなど幅広い分野からの参加の下、2006年3月13日に27の企業・団体と共同で設立いたしました。また、ラボの環境の提供 と環境整備には、WIDE プロジェクト(代表: 慶應義塾大学村井純教授)による協力をいただきました。

背景および詳細

建物・施設内の照明、空調、防犯、電力、環境、その他の設備は、通信ネットワークによって相互に接続され、管理・監視・制御されています。システム間の 連携にあたっては、オープン化された仕様に基づき、EthernetおよびIPネットワークを介するのが一般的になりつつありますが、各ベンダの仕様に対 する解釈や実装の違いにより、マルチベンダによる実用的な相互接続システムの構築にはまだ解決すべき課題が多く残されています。
そのため、本コンソーシアムでは、各企業の関係者が一堂に会して、それぞれのシステムおよび機器間の相互接続性を検証し、これらの課題を解決していくためのラボ・スペースを、新川崎先端研究教育連携スクエア(慶應義塾大学新川崎タウンキャンパス)内に開設いたしました。
また、このような設備系システムの運用では、現在はWeb アプリケーション技術を活用し、管理者がWebブラウザ上で監視・制御するケースが主流となっていますが、ヒューマンエラーや人的コスト削減のためには、人の手を介さずに管理する手法も同時に求められます。
そこで今回は、Webサービス技術であるBACnet/WS*1ならびにoBIX*2を共通プロトコルとして、市販のソフトウェアを活用し、3拠点間での遠隔制御を可能とする環境をPCベースで構築しました。この結果、SOAPおよびWSDL*3により、遠隔地に設置した異なるベンダの機器に対して監視・制御が行えることを確認しました。さらに、各ベンダ対応の専用ゲートウェイ装置を開発するよりも短期間・低コストで開発でき、他のWebサービスと連携することで新たなサービスを提供することが可能となります。

今回の成果により、既存のシステムとBACnet、LONWORKS*4などの国際的な標準規格を導入したシステムとの間で、機器およびシステム間での連携が容易となり、将来的にはビル管理システムの自動管理や、他システムとのさまざまな自律的連携が期待できるようになります。
今後は、実機上での動作検証、BACnet/WSとoBIXの相互接続性検証やUDDI*5の利用、セキュアファシリティ・ネットワーキングの相互接続性を検証するラボを開設な遠隔制御などを視野に入れつつ、IPv6によるファシリティ・ネットワーキングの相互接続性の検証および普及活動を進めてまいります。

*1 BACnet(ASHRAEが1995年に規格化したビル設備システムの標準通信プロトコル(A Data Communication Protocol for Building Automation and Control Networksの略)でWebサービスを利用するための規格。
*2 ビルとビル施設、空調と企業アプリケーションをWebサービスで接続するためのプロトコル使用。Webサービススタックの最上位に位置づけられる。Open Building Information eXchangeの略。
*3 Webサービスを記述するためのXMLをベースとした言語仕様。Web Services Description Languageの略。
*4 エシェロン社が開発した知的分散制御ネットワークで、ニューロンチップを組み込むことにより相互運用性を実現する。
*5 XMLを応用した、インターネット上に存在するWebサービスの検索・照会システム。
  ※ BACnetはASHRAE(米国暖房冷凍空調工学会)の商標です。
※ LONWORKSは米国エシェロン社の商標です。
※ その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

従来の遠隔監視・制御との違いおよびメリット

  1. 専用線やISDN/PHS網を準備する必要がなく、IPv6インターネット経由で接続可能
    1. 通信コストの削減
    2. 気象センサーとの連動
    3. 緊急時・災害時の一斉同報
    4. 地区内における大規模システム連携(エリアマネージメント)
  2. 人の目で現況を見て対応する必要がなく、プログラム間で自動連携制御が可能
    1. 管理・運営を担当する人的コストの削減
    2. オペレータによる見落とし、指示ミス、操作ミスの削減
    3. 人的対応が必須の部分と、システム自動対応可の部分との切り分け
  3. オープン規格の採用により、他ベンダも容易に開発が可能で、ユーザ市場も拡大
    1. 開発スケジュールの短縮
    2. 開発コストの削減
    3. 構築コストの低減(適正な価格競争の浸透)
    4. 相互接続性の確保による急速な市場拡大を後押し

相互接続ラボのご案内 (※入館をご希望される場合は、事前に以下の事務局までお問い合わせください。)

住所:〒212-0054 神奈川県川崎市幸区小倉144-8
・連絡先:下記お問い合わせ先と同一
(※新川崎先端研究教育連携スクエアへのお問い合わせはご遠慮ください)
・交通アクセス:JR横須賀線新川崎駅下車徒歩10分
JR南武線鹿島田駅下車徒歩15分
川崎駅西口より市営バスにて杉山神社前下車徒歩2分
市営バス・臨港バスにて夢見ヶ崎動物公園下車徒歩5分
(公営駐車場あり1時間300円)
・URL:http://www.k2.keio.ac.jp/accss.html

本コンソーシアム参加企業・団体一覧 (2006年12月21日現在) (※順不同)

慶應義塾大学環境情報学部教授村井純
東京大学大学院教授江崎浩
横河電機株式会社
株式会社山武ビルシステムカンパニー
株式会社三菱総合研究所
松下電工株式会社
株式会社東芝
清水建設株式会社
ダイダン株式会社
株式会社NTTデータ
NTTコミュニケーションズ株式会社
東日本電信電話株式会社
エシェロン・ジャパン株式会社
株式会社NTTファシリティーズ
株式会社IRIユビテック
ジョンソンコントロールズ株式会社
ブロードバンドエンジニアリング株式会社
シーメンスビルテクノロジ株式会社
古川電気工業株式会社
株式会社インテック・ネットコア
株式会社アッカ・ネットワークス
三洋電機株式会社
富士電機システムズ株式会社
松下電器産業株式会社
T&Yマツモト・コーポレーション
社団法人電気設備学会
社団法人電気学会
社団法人空気調和・衛生工学会
特定非営利活動法人LONMARK JAPAN
社団法人東京都設備設計事務所協会
TSC21推進協議会
IPv6普及・高度化推進協議会
WIDE PROJECT

本件および本コンソーシアムに関するお問い合わせ先

ファシリティ・ネットワーキング相互接続コンソーシアム事務局:神保至
〒100-8141 東京都千代田区大手町2-3-6 三菱総合研究所ビル5F (株)三菱総合研究所内
Tel. 03-3277-0598 Fax. 03-3277-3464
E-mail. fnic-info@mri.co.jp http://www.v6pc.jp/fnic/index.phtml

添付資料 (PDF形式, 4ページ, 1.48MB)

 

以上。

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