イベント
The AI3 2003 Spring Meeting on June 19-21 at Tokyo, Japan
日本で初の「AI3 Meeting」が2003/6/19-21、東京六本木の国際文化会館で開催された。

Q.AI3の概要を教えてください。
AI3プロジェクトは1996年に始まったプロジェクトで、衛星通信を使って、インターネットの中で衛星を使ったテストベットを構築し、衛星通信がイン ターネットの中でどんな風に役に立っているかというのを、アジアを基盤とした広域のネットワークの上で評価していくというものです。
現在リプライのメンバーにはもちろん日本のWIDE Projectをはじめ、海外ではインドネシアの大学ITBあるいはインドネシアのブラビチャヤ大学等の大学、あとタイのAIT、フィリピンのASTYと いう国立の研究機関、マレーシアのUSM、ベトナムのIOIT、そして最近ではラオスの国立大学という風に、アジア地域でたくさんのパートナーと一緒に研 究をしています。
Q.AI3のこれまでの経緯と成果を教えてください。
衛星はもともと基本的には片方向で同方的な通信を行なう通信のインフラなんですけれども、それは片方向であるがゆえにインターネットの中では、インター ネットは双方向をベースとしているので扱いにくいというような問題がありました。
それを解決するためにUDLRという技術が、WIDE Projectを中心に(私も少し協力させて頂いて)開発することが出来たんですけれども、それを世界で初めて実証的に広域のインフラとして使って評価する。
「これはやはり、本当に使い物になる技術だったね、机上の研究じゃなくて」というのが、AI3の上で証明され、今でも毎日その技術を使って、遠隔授業の配信等を行なっています。
そういった意味で、技術が机上だけではなく、本当に日々の運用にも耐えうる技術としての評価を得て、これがUDR技術の標準化にも大きく貢献しています。
あと、そういった技術的な面だけではなく、実際に人材の交流というのも、このAI3のテストベットを使って起こっていまして、例えばフスリさんは、インド ネシアのITBというAI3のパートナーの大学から慶応の方に留学してきてドクターの学生で頑張っていますが、そういった人材交流の本当の場としても使わ れています。
この大きな技術的な評価と、実際の人材の交流とが、やはり一つの大きな成果じゃないかなと思います。
Q.日本で直接顔を合わせて会議を行なう意義を教えてください。
本当にインターネットのテストベットなので、みんな毎日インターネットを使って、メールを使ったりしながら、いろんな情報の交換はしているんですけれど も、やはりFace to Faceで顔を合わせ、「ああー、あの研究をしているヤツっていうのは、こんな顔をしてて、こんな性格だったんだ」というようなことを知るという面は、こ れからのモチベーションという意味でも非常に大きな意味があります。
また、いまこの会議っていうのは各パートナーの場所を回りまして、実際に衛星がどんな風に使われているかっていうのを実地に見る、そういうような意味もあるので、Face to Faceで顔を合わせる、あと実際に使っている画面を見るというのが、大きな会議の意義になっていまして、それが継続をするある種のモチベーションにもなっていると思います。
こういった会議は96年から始まってきてはいたんですが、今まで日本で行なわれたことはありませんでした。
それは日本がアジアの中で地理的にも遠いし、旅行にかかる費用(移動にかかる費用、宿泊費)が非常に高いので、「日本はちょっとアジアの中でも例外だよ ね」というような位置付けであったものが、今回初めて「日本も出来るよ」「コストも他でやるのとそう変わらないよ」といったようなことが、色々な方面から の努力によって出来て、やっとこれで日本もアジアの仲間入りが出来たのかなという風に感じます。
Q.AI3のアジア諸国に対する役割と今後の展開について教えてください。
AI3プロジェクトは、日本を中心として始まったプロジェクトですけれども、日本からアジア地域への一方的な技術の押し売りとか押し付けではなく、実際に 衛星を使っているパートナーの海外の国からの意見を取り入れ、相互に情報を交換しながら成り立っているプロジェクトです。
日本はその中でも、リーダーとしてチームの意見をうまくまとめていき、WIDE Projectはいろんなインターネットに関する新しい技術について研究をしているので、その成果をアジアの人たちにお伝えしつつ、使うユーザーの側から は「もうちょっとこういうようにしたほうが良いよ」というようなフィードバックを貰って、相互に発展していっているというものです。
パートナーの人には言われた技術で素直にやるだけではなく、「もうちょっとこういう風にしたほうが良いよ」とか、そういうような感じでインタラクティブな 研究が出来るようなことが期待されていまして、AI3では、まさにパートナーとの関係という形で、インタラクティブな研究が出来ているんじゃないかなと思 います。














