3. 所感
(1) PKIXの実装
今まで、PKIX の Sample Implementation がなく全体が見えにくかったが、ロードマ
ップが出てきたり、IBM によるフリーソフトが出たことで、PKIX のメインプロトコ
ルの実装が加速するのではないかと思う。しかし、どちらかというと CA運用会社が
中心となっている PKIX に関して、なぜ IBM 社が出てきたのかという背景はわから
ない(他の人に伺ってみたところ、IBM 社の(TV の CM でもやっている)
e-businessの方針と関連があるのでは、という答えが返ってきてなんとなくわかった
気がしているところである)。
(2) PKIXの発音
PKI は「ぴーけいあい」だがPKIX は「ぴーきぃくす」(「ぴー」にアクセント)と
発音していた。前回 IETF に参加したときには気づかなかった。
(3) IPSEC、TLS、他のプロトコルの使い分け
IPSEC、TLS、SOCKS、SECSH などのセキュリティ関連プロトコルの使い分けや線引き
についてはよく聞かれることである。IETF の各セッションでも少しはこの話題が出
るが、あまり深い議論になることはなく、ひとまずそれぞれ独立に RFC にしてまと
めていきましょう、となる。やはり、サービスを提供する側がある程度考えていく他
なさそうである。