認証実用化実験協議会(ICAT)概要


ごあいさつ

認証実用化実験協議会(ICAT)は、暗号技術を応用した相互運用性のある 認証技術の確立と、実サービスへの応用を目指して、大規模かつオープンな ネットワーク環境下でさまざまな企業、団体等が実施する認証技術開発と実験 を円滑に進めるため、この分野における各種課題について、産学協同で研究を 推進しています。

暗号・認証技術を利用した認証機構の運営方法には様々な方式があり、 各種エレクトロニックコマース(EC)関連の実験により提供されるサービス毎に、 どの方式が最も有効であるのか利用者の判断が求められています。

今後とも、本会では想定される各種方式について、会員に対し可能なかぎり 無償かつ中立的な立場で技術提供を行ない、暗号・認証技術の有効活用を促進 すべく一層の努力を傾注していきたいと思います。


トピック

1996年2月3日、IPRAより認証実用化実験協議会(ICAT)の証明書が発行される

IPRA は、 インターネットソサイティ の公認のポリシー(証明書)発行局である。 RFC -1422(Certificate-Based Key Management)によると、インターネットにおける全ての証明書のトップとなる唯一の発行局と定義しており、また、その下の階層構造の全てに対して共通なポリシーを定める役割をもつ。

 IPRAを頂点とする階層構造は、IPRAの下に接続されるいくつかのポリシー発行局(独自のポリシーを持つ)、さらに各ポリシー発行局の下に属する個々の発行局CAの三階層から構成するとしている。各々上位の発行局により署名された公開鍵証明書を管理しており、トップにあるIPRAの証明書は、 IPRA自身によって電子署名 されている。

 現在のIPRAは、1994年9月よりサービスを開始しており、MIT(マサチューセッツ工科大学)によって運用が代行されている(いずれ、インターネットソサイティ事務局によって行われる予定である)。

 ICATでは、RFC-1422に従ってIPRAとの相互認証を直接行っている(このため、証明書はICATを通じてIPRAまで辿っていくことが可能になり、国内だけでなく、国際的な署名の検証をも可能とする)。ICATでは共通的なポリシーを定めており、ICAT発行局(ICAT-CA)が代表して管理を行っている(ICAT-CAが各発行局の証明書を発行し、各発行局がユーザの証明書を発行するという階層構造を取る)。


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Last modified : Wed Aug 12 17:18 JST 1998