WIDE

第十七回 WIDE賞(2006年春)

静岡県浜名湖ロイヤルホテル
2006年3月9日

2006年3月9日春WIDEキャンプに於いてWIDE賞が授与された。第17回の受賞者は、「InternetCAR プロジェクト」に決定した。

第17回WIDE賞 受賞写真

 

  • InternetCAR プロジェクト 殿
  • 植原 啓介 殿
  • 和泉 順子 殿
  • 湧川 隆次 殿
  • 佐藤 雅明 殿
  • 三屋 光史朗 殿

 

貴殿はインターネットモバイル技術の一つの大きな応用現場として自動車を選び多くの関係組織を巻き込みながら一つの研究分野を確立しました

その活動は高く評価されその研究成果は多方面で活用されるようになってきておりインターネットモバイル技術のショーケースとしてITS等多方面での高い認知を獲得されました

よってこれまでの活動成果を讃えるとともにさらなるインターネットモバイル技術展開への貢献を期待しここにWIDE賞を贈呈します

 

二〇〇六年 三月
WIDE Project 代表
村井 純

 

InternetCAR プロジェクト 受賞者のコメント

慶應義塾大学 植原啓介

第17回WIDE賞 受賞者写真

慶應大学の植原です。このたびはWIDE賞を頂きましてどうもありがとうございました。10年前にインターネット自 動車プロジェクトというのを始めまして、自動車をインターネットに繋ぐ、という活動をずっとやってきたわけですが、その間回りの環境もずいぶん変わってき まして我々の活動を見て、いろいろなアクティビティも出てきたのかな、というふうに思っております。

特に海外に行きますと同じようなプロジェクトがぽつぽつと立ち上がりつつありまして、我々がやってきたことというのが現実味を帯びてきたのかなというふうに思っております。

ただやっぱり10年前にこういうプロジェクトを始めましたので、まだまだ先を進んでいるのかなと自負しております。これからも世界のアクティビティをリードしていけるような、そういう活動につなげていきたいと思っています。

また、このプロジェクトを進めてくるに当たって、いろんな方々のご協力をいただきました。今回ここに名前が載ってい ない方々にもかなり手伝っていただきましたし、また仲間として仲良くやらせていただきました。そういう方々にもお礼を申し上げたいと思います。どうもあり がとうございました。

 

奈良先端科学技術大学院大学 和泉順子

第17回WIDE賞 受賞者写真

奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科砂原研究室の助手をしております和泉と申します。この度はインターネット自動車のWGにWIDE賞を頂きまして本当にありがとうございました。

私は10年間のうちの7年間位をインターネット自動車の方で活動させて頂いたんですけど、途中でSFCに1年間お世話になったこともあり、愉快な仲間たちに恵まれ、つらいことは多少あったかもしれませんけれども、日々楽しく活動させて頂くことができました。

これからもいろいろやることは沢山ありますので、これからも沢山の人が参加して活発な議論ができるといいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

 

 

慶應義塾大学 湧川隆次

第17回WIDE賞 受賞者写真

慶應大学専任講師の湧川と申します。このたびはインターネット自動車の活動ということでWIDE賞をもらいました。かれこ れもう10年も経ってしまい、最初は学生で、植原先生の元で長年活動させていただき、今もひきつづき一緒にやらせていただき、その間に結婚される方もい らっしゃり、おめでたい話もいっぱいあり、そういう中で僕らも年取っちゃったのかなと非常に残念に思う反面、こうやって活動を讃えられるというのは非常に うれしい事だなと思っております。ということで本当にありがとうございました。

 

慶應義塾大学 佐藤雅明

第17回WIDE賞 受賞者写真

慶應大学村井研究室で助手をやっております佐藤雅明と申します。今回はWIDE賞受賞ということでありがとうござい ました。思い起こすと10年間インターネット自動車の研究に携わってきたのですが、10年前僕が研究室に入った時にはまだインターネット自動車が、初め て、1台、研究室に来た時で「あーすごいな、このクルマがインターネットに繋がるんだ」と思いはじめて研究してきたわけですが、それが5台、10台と増え ていって、やはり2001年の実験の時に2000台のタクシーで実験した時には非常に感慨深いなと思っていました。

今思い返すと自分たちが研究室で三日間四日間徹夜してプログラムを作ってインターネットに繋げていたとき、あれは本 当につらかったなと思いましたけど、今でもつらさはそんなに変わってないので、これからもきっとつらいんだと思いますが、いつの日かすべてのクルマがイン ターネットに繋がるような世界というものを作って、その上で安心とか安全とかということに少しでも寄与できるようなインターネット自動車システムが作れれ ばこれ以上はない幸せだと思いますので、これからもがんばっていきたいと思います。

 

慶應義塾大学 三屋光史朗